音楽と香りとワインのある生活

生活の木フレグランスコンテスト2021でTree of life受賞後、アロマ調香及びアロマ空間演出に力を入れています。香り、音楽、ワインにご興味ある方、是非一度ご連絡ください。 日本ソムリエ協会主催のワイン検定講師、日本アロマ環境協会(AEAJ)関連では アロマテラピーアドバイザー資格認定教室やアロマテラピー検定対策 そのほか、音楽のあるワイン会、天然香水創り、コロナ禍に役立つスプレー創り、香りと音楽の融合イベントなどを開催しています。 ピアノ響板やバイオリンの表板となる北海道のアカエゾマツからとれる精油の研究団体PineGraceでは香りと音楽担当。 お気軽に声をかけてもらえたら嬉しいです

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ワインの地理的表示 特許庁の資料が面白く為になった

カテゴリー │ワイン

ワインの地理的表示 特許庁の資料が面白く為になった
フランスのAOCについてワイン検定ブロンズクラステキストには「ワインの品質を守るための制度・・・」と一文があるだけで、シルバークラスのテキストでも制定年、目的の品質分類程度ですが、もし歴史に興味があるなら原産地統制呼称(AOC)ができる前のワインの歴史を見ておくのも面白いと思う。

ワイン検定の講習時間のなかでは話す時間のないと思うので、イギリスとの関係に絞って少しだけ書いてみようと思う。

シャブリは、シャブリ村だけで生産される、シャルドネを使ったブルゴーニュを代表する白ワインであるが、有名ゆえに偽物も出回り少なくとも1850年代のイギリスではフランスの他の産地から樽で仕入れたワインを瓶詰めしてシャブリとして売っていたそうだ。
特許庁が公開している「お酒の地理的表示を知っていますか?」のP4~の見ていただくとより興味を惹くかもしれない。

1855年のパリ万博でナポレオン3世の命でメドック格付けが生まれたことは有名だが、世界最初の万博はその4年前の1851年のロンドン万博である。
産業革命が起こるとガラス瓶とコルクが生まれたことで、ワインが瓶につめられ世界中に販売されていくわけだが、ロンドン万博開催時にはシャブリの一番の産地はロンドン駅前ともいわれていたそうだ。

この万博でイギリスは圧倒的工業力を世界に示し、その後、1860年にイギリス・フランス間で日仏通商条約が締結される。
フランスは保護貿易から転じたことで工場はますます弱体化、イギリスは工業国、フランスは農業国という分業が加速していく。。

そして1860年代にアメリカから侵入したフィロキセラによりブドウ畑が大打撃を受けたことでアルコールや砂糖がまざったワインが売られたこともあってかワイン価格は暴落

法律制定の歴史を見るとその後、1905年に産地詐欺を防ぐ法律が設定、1919年に原産地呼称保護法が制定、
そしてテキストに載っている1935年に原産地統制呼称(AOC)の制定
特許庁の資料では原産地統制呼称(AOC)について、①産業政策的側面では価格維持(過剰供給抑制、②公共政策的側面では偽物排除と説明している。

ここ数年、本来マイナスの影響が語られる地球温暖化の影響でイギリスのワインが注目されているが、この先イギリスワインの偽物が出回る日は来ないでほしいと願う。


※ご興味ある話題がございましたらお気軽に問い合わせくださいね。
早速、9月のワイン検定については日程要望等いただき、4名が第一希望と連絡いただいた9/13(日)は少なくとも開催致します。
引き続き、検討いただいている方からのご連絡お待ちしています。


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